2020年7月19日日曜日

武川5速をインプレ。

今年は梅雨が長くて雨量もすごいですね。九州や飛騨川がえらいことに。早く復旧するといいですね。

こちらも雨続きですが、晴れ間に5速試走してみました。


慣らしで天ぷら油も抜けたようでシフトフィールも抜群。帰ってオイル抜いたら、最初の削れの鉄粉が出てましたが、まあこんなもんでしょう。慣らし終わり。



いろいろ気になったところをチマチマやります。



いきなりミッションの話じゃなくフォーク笑。前にG15をアウター満タンにしましたが、いまいち効いてないのでフォークやり直します。

プリロード調整付けました。トップキャップ手強かった。サービスマニュアルには「適当な棒を突っ込んで回り止めを」なんて書いてありますが、その穴径に入る棒はすべて負けました笑。セットポイントで手伝ってもらって外してあとはサクサク交換。(パイプレンチ
 
オイルはG15からさらにパワーアップしてG20。こんな硬いの使うの初めてだわ。

そんな硬いのをまたアウターなみなみに笑。これで効かなかったらもう知らん。

ステムに取り付けるとこんな感じ。15ミリぐらい締めて5ミリ突き出してギリです。ちなみにハンドルバーを外さないと調整できません。プリロード調整したら突き出し調整しないと戻せません笑。

次は武川クラッチカバーのボルトを1本取り出して、長いボルトにカラーを噛ませて長さを調整します。

オイルのフィラーキャップを武川純正からデイトナに替えました。さっきのボルトはそれのワイヤリングの相手にします。武川製はレンチで締めるタイプの中空で、ワイヤリング穴を開けられなかった。測ったらZXR400とかと同じサイズだったので。

KSRはスイングアーム下にチェーンガードが無いので、安い実用品があったので買いました。黒ゲルコートのFRPなので適当に塗装します。

ドライブスプロケットを15→16丁にしました。武川5速の減速比が1.238、純正の4速が1.086。実は1割以上ショートになります。ただでさえマフラーうるさいのでなるべく回さないよう街乗りするためにロングにします。1丁増えただけなのにジェネレーターカバーともうパツパツ。なんとか干渉なく使えそう。

実はチェーンのコマ足りなくなりました。1丁増えただけなのに💢。NSRサイズのタイヤだと前に詰めるとスタビに引っかかります。やむなく110コマを買ってきて101コマに切りました。さっきのチェーンガードはこんな感じ。



さてさて、武川5速クロスのインプレを。

・シフトのタッチが超ショート

オーバーのバックステップだからか、シフトドラムが4等分から5等分になったからか、めっちゃクイックシフトになりました。

試しにバックステップの設定でストロークを長くしましたが、ストロークが長くなってもテコが短くなるのでタッチが重すぎ。どうせレースに使うしショートでも軽い方にします。


・ニュートラルランプを当てにする

最初からニュートラルスイッチが点いたり点かなかったりだったので、スプロケ外したついでに電極磨きました。気前よく点くようになりました。別に武川のシフトドラムのピンがズレてるわけじゃなかったです。当たり前か。

さっきも書きましたが、シフトがめっちゃショートになったので、ニュートラルわかりにくいんですよ。しかもクロスだから何速かわからなくなる。ニュートラルランプ普段あまり見ないけど、これは感覚で入れにくい。直ってよかったわ。


・ギヤ構成やクラッチが特殊

KSRはもともと遠心クラッチです。ギヤ構成が普通のバイクとちょっと違うんかな。組んでるときは別に感じなかったけど。

武川キットで1ダウン4アップにはなりますが、停止した状態でクラッチ切ったままシフトしてもまったく入りません。ニュートラルから1速は普通に入るけど、クラッチ握りっぱなしだとそれ以外は入らない。タイヤを転がしても入りません。これがミソ。普通は転がしたら入るよね。

どうしよっかなといろいろ試して、半クラにして内部ギヤを回してやると入る。

だから高いギヤのまま止まった場合、半クラしてシフトダウン、半クラしてシフトダウン、を数回繰り返さないとニュートラルや1速に入れられない。うっかりつなぐとエンスト。

もともとクラッチを握りながらキックしても空回りする設定なので、普通のバイクと違うなあと思ってました。この現象は取説とかに書いてないし、街乗りには意外にめんどくさい。


・ギヤ比がレーシー

さっきも書きましたが、武川5速はギヤ比設定が、純正1.5速〜3.5速ぐらいの間に5速クロスを入れたぐらいになってます。正味3→5になる感じ。なかなかレーシー。

武川1速の減速比が2.692、純正1速が3.000。最初から1.5速ぐらいの設定なんです。これがドライブスプロケットを15→16丁により、二次減速比が2.067から1.938まで落ちるので、1速がほぼ2速発進みたいになります。まあ2ストレーサーなわけじゃないし発進できるけど。

レースはいつも2速スタートしてます。2→1のときニュートラルも飛ばしやすいし、美浜にファイナル合わせるとき、1速も使うファイナルにしてもいいかも。



いろいろ気付いた点を書きましたが、これらを踏まえても、このクロスミッションは、

大変良い!!

正直こんな好感触とは思わなかった。元から別にピーキーなエンジンではないしクロスはいらないかなあと迷ったけど、これが低回転でも、上まで回しきっても、スピードの乗り方が大変良い。腰上はなんとなくハイカムなだけでノーマルシリンダー、ノーマルヘッドです。これが速い。最高速までが全然違う。これは良いものだ!

武川は今のところ部品も出してくれるし、とりあえず損傷してもいいと思ってバンバン使ってみようと思います。



満足♡









2020年7月6日月曜日

KSRに5速クロスを天ぷらうまい。

先日、テナガエビ釣りがシーズンと聞いて行ってきました。これがなかなか面白い!ハゼも食いますが、テナガエビのアタリはとても特殊。


なんとか何匹か釣れて恒例の天ぷらで食べました。うまかった!


これが今回の伏線なんですよ。

ふふふ。



KSRを何回か乗ってみて、大変クソ遅いのはよくわかったんですが、なにより4速が離れすぎで困る。昔のF1ゲームのハイとロウみたいな。

で、5速ギヤを組みます。5速クロスになったからどうだと言うんだってぐらいエンジンが遅いのはよくわかってます。

とりあえずバラします。外装、補器類。空冷単気筒は楽だねー。

さくさくヘッドをバラします。この前カムシャフトやったのでホイホイいきます。 

シリンダー外す前にカムチェーン外したいのでジェネレーターカバー外します。ボルトやステーがどこのかわからなくなるので紙テープで縛ります。 オイル漏れがありましたが、このガスケットが一部破れてました。前の人だな。わかってよかった。

フライホイール外します。整備書にはSSTで挟んでと書いてありますが、汎用のストッパーでフライホイール押さえてハイパーSSTのインパクトでナット外します。

こんなん参考にする人いないと思うけど、マネして壊しても知らんからね。知らんから好きにやってちょーすか。

フライホイール引っ張り出すのもSST使えと書いてありますが、手持ちのプーラーでやります。ミシミシ・・・ポンで外れました。 

さくさくカムチェーンとシリンダー外します。


次は反対側。買ったときから武川のワイヤ式クラッチ付いてるのでカバーも純正とは違うし適当に見ながらバラします。 

武川のカバーにこんなオイルの取出し通路あります。そのうちオイルクーラーとか付けるときにいいんでないの。 

今回はメーカーでクランクケース加工も必要です。ついでにオイルラインの加工もできるんですがオイル流量アップ必需だそうでオイルポンプも替えます。 

さて、クランク割るかな。SSTがどうのこうの書いてありますが、なんか考えます。

フライホイール外すときに使ったベアリングプーラーを、 

バラしてこんなレールにタイラップで縛って、ケースから採寸したピッチにボルト通します。この白いレール、仕事で使ったカーテンレールの端材です。アルミで加工しやすい。 

こんなSST作りました。タイラップ1本でやったらブチ切れたので、3本にパワーアップします。3倍強い。シャア。 

割れました。お掃除して、外すもの外して左クランクケースをメーカーに送ります。 

残った右ケースでギヤは組めるので進めます。これが武川5速。ちっちゃ! 

のんびり組み立てます。この部分はアッシー刺すだけですが、他のとこは部分的に純正から移植したり、なかなかややこしや。

オイルを十分塗って
馴染ませながら組みます。

オイル塗るのは組み方の基礎だよね~。

キックスターターも組み合わせるギヤの外径が変わるので純正シャフトのギヤだけ組み替えです。

わずかにギヤ外径が大きくなるだけですが「クランク組んだ後からは入らんで!」と武川の説明書に書いてあるのでぶらーんと入れときます。 

メーカーさんからとっても素早く加工品が帰ってきました。クランク貼り合わせます。いろいろトルク指定ありますが、プラスネジばかりなのでぎゅっと締めます。 

今回はフライホイール、カムチェーン外してますから、上死点の目印を合わせます。カブよりはマシだけど、この斜めのフタのタイプは狭くてやりにくいなあ。まあエンジン下してるから楽な方か。 

なんとかできたよう!大きいエンジンはクランクケース組んだら重くならないよう先に車体に載せますが、このエンジンは組み切ってもひょいっと持てるから全部台の上でやりました。 

さて、最低限の補器だけ組んでアイドリングのナラシするか・・・。

組むとき使ったオイルの残りをオイルパンに入れる。


どぼどぼどぼ・・・、

ん?なんか固まりが?


天かす?

あっ・・・!!




この前の天ぷらの後、空いたオイル缶に廃油入れたの思い出した!!!

テナガエビの天ぷら油で組んでしまった!!!!

残りも全部天かすごとオイルパンに入れちゃった!!!!


すぐに抜いてエンジンオイルに入れ替えましたが、たっぷりギヤや各所に天ぷら油塗りたくってますわな(笑)。もういいや。そのうち馴染むだろ。

プラグ抜いてキックスターターでゆっくりシャカシャカ回して動作確認しながら油を潤滑させます。ビビってます。エンジンかけるつもりでキック蹴ったら一撃で壊れるんじゃないか。

シャラシャラ組み間違いは無さそうな音。

じゃあ動かしてみよか。

うーん、シフトドラムかシフトフォークの動きか、レバー超硬い(笑)。当たり前か、てんぷら油だもんな。

うるさいからガレージ閉めきってやったけど、なぜか天ぷらのいい匂い(笑)。



梅雨が明けたら実走でナラシしよっと!


いやー疲れたわい。